2010-05-16

Hello, CEO

幸田真音
光文社

外資系クレジットカード会社「メトロポリタン・エクスプレス・カード」の優秀なメンバーがリストラや早期退職プログラムで、次々と会社を去った。

先日の「中途採用捜査官」では、割と知っている世界だったのに対して、今度はノンバンク系っていうんでしょうか?まったくわかりません。

といっても、職業的な専門用語などは、ほとんど出てきません。

さて、登場人物たちの職業上での葛藤や成長と並行した、もう一つのストーリーがリーダー的な存在である早坂の闘病生活であり、早坂の年齢と自分の年齢が近い事から、何となく「明日は我が身」的な不安に襲われるのでありました。

メンバー同士の話し合いなどで、登場人物が怒る(?)シーンが何箇所か出てくるのですが、私個人の感覚とは少しズレがあるというか、「ここで怒るだろうか?」という違和感を感じた箇所が何箇所かありました。

幸田真音氏の著書を読むのは初めてですが、全体的に、とてもテンポよく読めました。漢字とひらがなのバランスが良いのだと思います。それだけに、特に目立ったのが「奇麗」(きれい)を漢字で書かれていた事。わざと日常的に使わない漢字を使う事で、何かを強調させているという感じの部分でもないので、ほんの少しだけ気になりました。

この本は、単行本と同じ光文社より文庫も発売されています。

ところで、CEOってChief Executive Officerでいいのかな?


内容(「BOOK」データベースより)
藤崎翔は外資系のクレジット・カード会社に勤務する27歳。米国本社の意向による大幅な組織改革=大規模なリストラ計画に飲み込まれた翔は、信頼する上司や同僚たちとともに会社を去り、ベンチャー企業を立ち上げる決意をする。5人でスタートした新会社は「エキノックス」。既成の概念から抜け出した新しいビジネス展開を模索する翔たちだが、なぜか最年少の翔が社長をすることに。



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