2010-05-03

外事警察

麻生 幾
日本放送出版協会

NHKドラマの原作小説


外事課(がいじか)とは、日本の警察の警備警察(公安警察)に所属する課であり、外国諜報機関の対日有害活動を捜査することを主要な任務とする。世界各国の防諜機関に近い性質を持つ。

警察庁警備局の外事課は、警視庁及び各道府県警察本部の外事課を統率している。各道府県警察本部の外事課は、警備部に所属している。例外として警視庁の外事課は、公安部に所属している。また、国際空港を管轄する警察署には、外事課が設置されている場合がある。(Wikipediaより)



日本に潜伏するとされる国際テロリストグループ。
その捜査にあたるのが外事第三課(NHKドラマでは実在しない、架空の第四課でした)の作業班長である住本。
手段を選ばず、存在、行動を決して知られる事なく任務を行う。
政治、テロリストとの情報戦。

略語などを含めた専門的な内部用語が頻出します。
姿の見えないテロリストグループのリーダー「フィッシュ」。
敵は、政治なのかテロリストなのか、全編を通して緊張感あるストーリーが展開されます。

原作を読んだ後に、ドラマを観ると、おさらいになって、ストーリーを理解しやすいかも知れません。
ドラマは、(かなりストーリーが違っていますが)かなりわかりやすく作られていました。

登場人物の多いのですが、それぞれが突出したキャラクターという訳でもないので、なかなか物語の展開と人物背景がリンクせずに苦労しましたが、この辺りは私の理解力や記憶力が乏しいという事が証明されたという事なのかも知れません。
やっぱり、二度読みが必要です。

ドラマ化を意識してなのか、登場人物を紹介するためだけの、最初の方の事件が本編と全く関連していないのが、余計に混乱を招くような . . . 。
私が本編との関連に気付いていないだけ?

読み終わった後は、自宅に帰る前に、不要に遠回りをしてみたり、反対方向に曲がったりしてしまう事でしょう。


Amazon 内容(「BOOK」データベースより)
日本でテロリストと闘うのは「外事警察」(ソトゴト)と呼ばれる者たちである。そのすべてが秘匿作業で、決して姿を公に晒すことはなく、極限まで目立たないことを追求して街に溶け込み、最高レベルの秘匿作業を行っている。彼らの活躍を通して、日本の危機管理のあり方を問う、驚愕の書き下ろし諜報小説。

0 件のコメント:

コメントを投稿