2010-05-31

薬は体になにをするか 「あの薬」が効くしくみ……

矢沢サイエンスオフィス
技術評論社

薬がどのように体に作用しているのかが、科学的だが、知識のない私のような読者にも理解できるように解説されていて、発見や開発にまつわるエピソードなども紹介されている。

非常に読みやすくできていて、薬が体に効く仕組みの入門書としてはとても良い本だと思う。

第1章 抗うつ剤
気分を高揚させ前向きな精神を生み出す魔法の薬?
第2章 アルツハイマー病治療薬
脳細胞の不可逆崩壊を防ぐ薬はできるか
第3章 ステロイド剤
劇的な治療効果とやっかいな副作用が表裏をなす
第4章 頭痛薬
痛みをごまかす薬から痛みを消し去る薬へ
第5章 抗生物質
細菌を殺し、その増殖を抑えて病気の源を断つ
第6章 糖尿病治療薬
原因も対処法も異なる「I型糖尿病」と「II型糖尿病」
第7章 抗がん剤
がん細胞の分裂・増殖を遺伝子レベルでくい止める
第8章 てんかん治療薬
脳の神経細胞の過剰な興奮を抑える
第9章 インフルエンザ治療薬
タミフルは感染直後のウィルスの増殖を阻止する
第10章 アレルギー治療薬 (抗ヒスタミン剤)
アレルギーを引き起こすヒスタミンのはたらきを抑える
第11章 エイズ治療薬
エイズウィルスの増殖を抑えて免疫系の完全崩壊を防ぐ
第12章 パーキンソン病治療薬
「L-ドーパ」の問題点と新薬への期待
第13章 ピル(経口避妊薬)
世界標準から遅れた日本女性の抵抗感とピルの効用
第14章 モルヒネ
がん患者を耐え難い痛みから解放する最良の痛み止め

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2010-05-29

問題は「数字センス」で8割解決する

望月実
技術評論社

この手の数字マジック的な本は何冊か読んできましたが、相変わらず感じるのは、それほど目からウロコというような新発見が無いことですね。

鵜呑みにせずに、一度自分で冷静に評価する。評価する際に自分の身の丈で評価すると感覚的に理解しやすいということだろう。

この手の関係の本では、先日読んだ「高校生でもわかる日本経済のすごさ!」の方が面白かった。





目次

第一章 数字を「読む」力をつける - 問題発見力を高める5つの数字の読み方

イントロダクション
ケース1
1つの数字から多くの情報を引き出す
できる人は同じ数字からチャンスをつかむ

ケース2



大きな数字に惑わされない
伊勢丹と三越、利益の差は200億円

ケース3



隠された数字を探す
資産1兆8000億円と負債20兆円、どちらが良い会社か?

ケース4



フローとストック、2種類の数字に注目する
NTTドコモは本当に1人負けか?

ケース5



多くの数字の中から目的の数字を見つけ出す
仕事で数字が合わなくて困っているあなたへ

コラム1



イチローと数字に強いひとの共通点
第2章 数字で「考える」力をつける - 問題解決力を高める3つの数字の使い方
イントロダクション
ケース1
お客様とコミュニケーションを取りながら問題を解決する
どちらのセールスレターが売れるのか?
ケース2
数字を使って仲間と問題を解決する
「利益を2倍」にする戦略の立て方
ケース3
決められた時間内に問題を解決する
イメージを現実にするスケジューリングの技術
  • スケジューリングの大切さを学んだ新人時代
  • なぜ成果を出すにはスケジューリングが大切なのか
  • スケジューリングに助けられたセミナー
コラム2
なぜ外資は数字を重視するのか
第3章 数字で「伝える」力をつける - コミュニケーション能力を高める7つの数字の使い方
イントロダクション
ケース1
ターゲットに合わせた数字を使うプレゼンの苦い思い出
ケース2
最初に要約資料を見せる売れない営業マンから売れる営業マンへ
ケース3
不要な数字は資料から削除するあれもこれも、は数字の切れ味を半減させる
ケース4
イメージがわかない数字は置き換える数字のすごさだけをアピールしてもピンとこないときには
ケース5
ウリになる数字を作るなぜ、映画のコマーシャルは「興行成績No.1!」なのか
  1. NO.1になる数字を見つける
  2. ブランド力のある数字とおきかえる
  3. 大きな数字を分割する
    • コーヒー1杯いくらなんだろう?
    • 割引チケットは本当に得か
  4. 大きな数字を作る
ケース6
メッセージに合わせたグラフを作る同じ数字でも印象はこんなに変わる
  1. グラフに使う数字を吟味する
  2. メッセージに合わせてグラフをカスタマイズする
    • 軸の長さを変化させる
    • 目盛りの範囲を変化させる
ケース7
反論されないストーリーを作るなぜあの人のプレゼンはうまくいくのか
コラム3
プロが勧める数字の本

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2010-05-21

ドラゴンランス 1 廃都の黒龍

マーガレットワイス
トレイシーヒックマン
安田 均 (翻訳)
エンターブレイン

小1の息子が図書館で、タイトルのみで借りてきたが、まったく読めないでいたので、返却までに私が読んでみた。

まあ、多分、漢字が読めないという障害を克服したとしても、読んだ言葉の意味が理解できないという、新たな障害が立ちはだかるであろう内容だったので、どちらにしても小学生向けではないような気がする。
それなのに、漢字にはことごとくルビがあり、なんだかとても読みづらい。

その上、登場人物がやたらと多い上に、カタカナ名であり、登場人物を名前で呼ぶ場合と、人種、正確には、人ではないので「人種」ではなく「種」で呼ぶ場合があり更に混乱する。

半分くらいまで読み進むまでは、内容すら把握できず、人物や相関もまったく理解できていなかった。

もともとは、古典ロールプレイングゲームだったらしい。

図書館には全館揃っていたので、1冊読んだので、全巻読破しようとは思っているのだが。

本書は現在は、角川つばさ文庫で出版されているようです。

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最速SEO

芳川充 (ジャパンフレッシュ代表, twitter, All About プロフィール)
技術評論社

SEO (検索エンジン最適化)についての、実践的な解説書。

検索エンジン最適化とは、検索サイトでの検索結果の上位に自分のウェブサイトを表示させるための方法のような物です。

当然、検索結果の上位に表示されれば、アクセス数も伸び、ビジネスなどにも効果があります。

この本は、検索エンジンでもyahooとgoogleについて、特にyahooに対してのSEOについて書かれています。

また、外部からの被リンクを作るための、ブログやレンタルサーバについても、使いやすさや、サイドバーへのリンク作成が可能かどうかなどのリストも紹介されています。

都市伝説的なSEOの常識を実際に検証した結果なども公開されています。


私は、SEOをそれ程意識している訳ではありませんが、一般的なウェブサイト作成に関しても、たくさんの情報が書かれているので、図書館で借りて読んだのですが、手元に一冊おいておきたいので注文しました。

ブログランキングなどは、現時点での情報であり、将来的に状況が変化する事は予想できますが、その他の書かれている内容は将来的にもかなり有用なのではないかと感じました。

内容紹介
ウェブページといえば検索結果の上位表示対策(SEO)をするのが常識だが、これまでの解説や手法は施策の結果が出るのに半年以上かかったり、結果が出ないものも多かった。
しかし、本書では極めて短期に結果を出す方法を紹介し、初中級者からプロまで幅広く実用的な必携のノウハウを公開している。
  • 本書の特長1「業界の常識ではありえない速さで上位表示する方法がわかる」
  • 本書の特長2「さらに中長期で順位を維持する具体的方法もわかる」
  • 本書の特長3「著者独自の実証データも数多く公開し、SEOの常識が変わる」


内容(「BOOK」データベースより)
SEOの常識をぶち壊せ。真相を明かす検証を大公開。はじめてでもできる最強・最速のSEOガイド。

目次
第1章 「SEOの常識」は間違いだらけ
  1. ありえない!? 実際にできた最速上位表示
  2. 最速を狙うなら他人と違うことをする
  3. SEOの「都市伝説」と検証のむずかしさ
  4. SEOの都市伝説あれこれ

第2章 最速SEOを実現するコンテンツ(内部要素編)
  1. SEO実践の基礎
  2. 成功するキーワードの選び方
  3. ヤフーで重視される「内部対策」
  4. トップページのSEO
  5. 最も重要なトップページの本文
  6. 重要度が増すサブページのSEO
  7. さらにサイトの魅力をアップする
  8. 最速のボリュームアップ対策

第3章 最速SEOを実現する被リンク収集法(外部要素編)
  1. 被リンクこそ成功のカギ
  2. インデックス化を積極的に早める
  3. 無料登録サイトへの登録ノウハウ
  4. 効果的な相互リンクの構築法
  5. リンクの効果的な張り方
  6. 有料サービスの利用方法
  7. 衛星サイトをつくろう
  8. 本格的な衛星サイト作成方法

第4章 SEOに効く無料ブログの選び方と使い方
  1. ブログサービス別の特徴を見抜く
  2. 各種ブログ比較
  3. おすすめ無料ブログサービス
  4. おすすめ有料ブログサービス
  5. おすすめブログIPアドレス表

第5章 SEOのさらに上を行く
  1. すぐにサイトを増やそう
  2. SEO業者の選び方
  3. SEOの潮流を予測する
  4. 検索エンジン至上主義をやめる
  5. 検索エンジンの将来はどうなる
  6. SEOは多数と信頼関係を築くことが大事

巻末特別付録『検証が語るSEOの真実』
  • SEOの常識を変える検証実験を大公開
  • 検証実験1 「一方的リンクと相互リンクでSEOの効果の違い」を検証する
  • 検証実験2 「内容に関連したサイトからのリンク効果」を検証する
  • 検証実験3 「IP分散による被リンク効果」を検証する
  • 検証結果を尊重するが過信しない



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その他のSEO本

2010-05-16

Hello, CEO

幸田真音
光文社

外資系クレジットカード会社「メトロポリタン・エクスプレス・カード」の優秀なメンバーがリストラや早期退職プログラムで、次々と会社を去った。

先日の「中途採用捜査官」では、割と知っている世界だったのに対して、今度はノンバンク系っていうんでしょうか?まったくわかりません。

といっても、職業的な専門用語などは、ほとんど出てきません。

さて、登場人物たちの職業上での葛藤や成長と並行した、もう一つのストーリーがリーダー的な存在である早坂の闘病生活であり、早坂の年齢と自分の年齢が近い事から、何となく「明日は我が身」的な不安に襲われるのでありました。

メンバー同士の話し合いなどで、登場人物が怒る(?)シーンが何箇所か出てくるのですが、私個人の感覚とは少しズレがあるというか、「ここで怒るだろうか?」という違和感を感じた箇所が何箇所かありました。

幸田真音氏の著書を読むのは初めてですが、全体的に、とてもテンポよく読めました。漢字とひらがなのバランスが良いのだと思います。それだけに、特に目立ったのが「奇麗」(きれい)を漢字で書かれていた事。わざと日常的に使わない漢字を使う事で、何かを強調させているという感じの部分でもないので、ほんの少しだけ気になりました。

この本は、単行本と同じ光文社より文庫も発売されています。

ところで、CEOってChief Executive Officerでいいのかな?


内容(「BOOK」データベースより)
藤崎翔は外資系のクレジット・カード会社に勤務する27歳。米国本社の意向による大幅な組織改革=大規模なリストラ計画に飲み込まれた翔は、信頼する上司や同僚たちとともに会社を去り、ベンチャー企業を立ち上げる決意をする。5人でスタートした新会社は「エキノックス」。既成の概念から抜け出した新しいビジネス展開を模索する翔たちだが、なぜか最年少の翔が社長をすることに。



2010-05-14

中途採用捜査官 @ネット上の密室

佐々木敏
徳間書店

コンピュータ犯罪、経済犯罪をテーマにした小説には珍しく、登場人物のキャラクターが割とフレンドリーで、この手のテーマの小説にありがちな、眉間に皺を寄せて、いつも小難しい顔をしているようなキャラクターが主人公ではない。

元ソフトバンクOSという事もあってか、実在するソフトウェア名なども登場する、SQLサーバーやオービックの勘定奉行などの名前が出てくる。しかし、専門的な知識がないと楽しめないわけでもなく、コンピュータ関係に全く知識がなくても楽しめそう。

出版業界の流通の仕組みなども、ストーリー中に登場してくる。ここでの出版社と取次(日販やトーハンなど)、書店のマージンの率など、かなり詳しく書かれている部分もある。

書店で、ソフト開発をしている私は、たまたま両方の知識が多少あったので、かなり楽しく読めた。

また、二段組みなので、縦方向の視線移動が少なく読みやすい。内容もライトで、セリフの会話部分も多いため、テンポよく読み進められた。

内容(「BOOK」データベースより)
ソフトバンクOBが描く“踊る”IT犯罪「粉飾ベストセラー」の内幕を鋭くえぐる。

内容(「MARC」データベースより)
「かつての上司を逮捕せよ」 SEから捜査官になった男の華麗な警察小説。知能犯を追い詰めてゆく捜査を軽快なテンポで描く。ソフトバンクOBの著者が「粉飾ベストセラー」の内幕を鋭くえぐる。


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2010-05-09

高校生でもわかる日本経済のすごさ!

三橋貴明 著
廣宮孝信 監修
彩図社

数字に騙されるな系の経済書。

確かに、テレビなどでも、本来同じレベルで語られるべきではないような事が、あたかも同じ事のように報じられている事があるように感じる。数字の持つ意味を正確に知る事で、新聞やテレビが発表するニュースの数字に一喜一憂せずに冷静に判断する事ができるようになるのではないだろうか。

この本に書かれている事を実践するには、この本で紹介されている数値や資料を自信で再検証する必要があるだろう。

目次
第一章 消費税は上げる必要はないのです
政府の借金とは何でしょう?
政府が「破綻する」には、どうすればいいでしょうか?
政府の財政はなぜ健全化されるのでしょうか?
政府の借金は、子孫に残りません
第二章 円高で経済破綻するなんて、大嘘です
そもそも外需依存って、何ですか?
日本の輸出の主力は、テレビでも自動車でもありません
過去の日本はなぜ経済成長したのでしょうか?
デフレで成長する産業って、何でしょうか?
第三章 日本ほど有望な国は、世界に一つもありません
日本の「格差論」など嘘っぱちです
世界で最もお金持ちなのは日本人です
世界で最も安全な国で、犯罪件数が減少中であることを知っていますか?
世界で最もイノベーティブな国
第四章 年金制度は心配ありません
日本政府に隠れ債務などありません
そもそも年金制度は問題なのですか?
国民が金持ちであるほど、政府は貧乏、政府が金持ちなほど、国民は貧乏
医療・介護費用増加へのソリューション(解決策)


内容紹介
消費税は上げなくても大丈夫!年金は破綻しない!政府の借金は心配するな! 国民的大疑問を丁寧にわかりやすく解決。 日本経済の常識を根底から覆す。 世界の経済大国「日本」の底力を、グラフやデータをもとに世に知らしめる珠玉の一冊!

内容(「BOOK」データベースより)
年金、消費税、格差、国の借金。4つのテーマから見る、日本の将来が安泰なこれだけの理由。

なぜか「仕事がうまくいく人」の習慣

ケリーグリーソン
PHP研究所

世界中のビジネスマンが学んだ成功の法則

すぐやる事。そして、システムとして習慣にする事。

私は個人的には、次のように考えている。
頑張ろうとしても、気力ややる気だけでは、なかなか持続することもできない。
無理のないシステム作りで、やる気が無くても気がついたらやっていた。やらないと気持ちが悪いというような状態を作ってやると、意外と継続することができる。

私が読んだのは、2001年出版の版ですが、現在は文庫版で入手可能なようです。また、2009年に『なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣 4.0』というバージョンアップ的な物なのか分かりませんが、4.0というのもあるようです。
機会があれば読んでみようと思います。

また、活字を読むのが嫌いな方向け(?)に『図解 なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣―世界中のビジネスマンが学んだ成功の法則』というのも2006年に出版されています。


本書の中で、コンピュータなどの情報機器でのスケジュール管理にも、ふれています。
今は、無料で利用できる色々なオンラインサービスがあります。
私はGoogleカレンダーを利用しています。

Googleカレンダーでは、本書にあるように週単位のスケジュール管理も、もちろん可能です。
他に、日、月、カスタムなどの単位でのスケジュール管理の他、拡張機能を利用する事で、年単位などの管理も可能です。
また、特定の地区の天気予報などを利用することもできます。


目次
序章
第1章 すぐにやる!
第2章 すぎに整理する
第3章 機械的に行う作業を決める
第4章 すぐに計画する
第5章 再確認と仕上げ
第6章 すぐに正しくやる
第7章 歩きまわりコミュニケーション
第8章 すぐに整理をする


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手をつけていない書類がデスクの上に山積みになっている、不必要なメールが山ほどあって、必要なメールを探し出すのに毎回時間を費やしている…。我々は、わかっていても、不必要なものを保管し、大切なものをゴミの山の中に埋もれさせてしまっている。
かつてウォール・ストリート・ジャーナルは、ビジネスパーソンがオフィスで探し物をする時間を、年間で6週間に及ぶと報じたらしい。我々は、不必要なものを処分する、必要なものを整理する、という当たり前のことを怠って、これほど多くの時間を浪費してしまっているのだ。

効率的に仕事をし、時間を節約するには、ちょっとした習慣があれば十分である。だが、多くの人はそれができていないために苦労している。本書『なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣』(原題『The Personal Efficiency Program: How to Get Organized to Do More Work in Less Time, 2nd Edition』)は、能率向上プログラム(PEP)の創始者、ケリー・グリーソンによる「良い仕事の習慣」を身につけるための本。「すぐにやる」「すぐに整理する」「機械的に行なう作業を決める」「すぐに計画する」など、計8つの章に分けられ、それぞれ「仕事がうまくいっていない人」の例と、著者による改善提案が紹介されている。

こうした「習慣」に関する本は、有名な「7つの習慣」シリーズをはじめ数多くあるが、本書の内容は類書と比べかなり実践的である。たとえば「すぐに整理する」の章では具体的にどんなツールをどのように使って書類を整理すべきかが述べられているし、「機械的に行なう作業を決める」の章では、「電話タイムを決めて“まとめて”連絡をすませる」提案がなされており、電話タイム以外に電話がかかってきたときに、秘書にどのような伝言を聞いておくべきかまで、具体的に示されている。また、ウィンドウズユーザー寄りではあるが、コンピュータのオフィスツールを上手に使いこなす方法にまで言及している。

もちろん、この類の本は、実践しなければ意味がない。だが本書を読んで、時間を無駄にしているビジネスパーソンの例をイヤというほど見せつけられれば、きっとこれまでの習慣を改めずにはいられなくなるだろう。(土井英司)

出版社/著者からの内容紹介
世界十四カ国で出版された超話題作! 最小の時間で最大の効果を上げる方法を、能率向上プログラム[PEP]の創設者が教える全米ベストセラー。世界中のほとんどのビジネスマンが、「やる仕事は多すぎるのに、時間は少なすぎる」と感じている。そのような人に、本書は思わぬ喜びと、力を与えてくれるだろう。
自分の仕事をどうやって、うまく、効率よくこなすか。これこそ、現代の学校教育に欠けている盲点である。これを補うために考えられたのが、今、世界中のビジネスマンに受け入れられている「能率向上プログラム」である。

本書で学ぶ「能率向上プログラム」の内容は、次の5つである。
1.仕事をうまく管理する方法
2.仕事を簡単にする方法
3.時間を節約する方法
4.自分にとって一番重要なことを決める方法
5.自分にとって重要なことを達成する方法。

「いい仕事をしたい」と望むすべてのビジネスマンの能力を飛躍的に高める、画期的な本の誕生である。


2010-05-03

空気を読むな、本を読め。

小飼弾
イースト・プレス

小飼弾の頭が強くなる読書法

字が大きくて、行間が広くて、薄いので、あっという間に読み終わります。
著者の小飼さんが本書で書かれている通りに、図書館で借りるのがいいと思います。
1500円はちょっと勿体無いかな。

ただ、あっという間に読み終わってしまうんですが、「なるほどっ!」と思うような事はたくさん書かれています。全体的に面白い本でした。

巻末の「小飼弾が選ぶ最強の100冊 + 1」は、面白い。
著者自身のブログのURLが記載されているのも面白い。

Amazon 内容紹介
月間100万PVを誇る書評ブログ『404 Blog Not Found』主宰 小飼弾の読書法をあますところなく公開!
考える力が恐ろしいほど身につく!
『小飼弾が選ぶ最強の100冊+1』収録

「IT時代の『知の巨人』、小飼弾さんのエッセンスがサクサクと手に入ります。それは、金銭では決して測れないほどの価値です。」 勝間和代

本を読むことは「~しなければならない」という仕事のような義務でもなんでもない。「~できればいい」という類の「遊び」のひとつであり、快楽でもあります。
そうして読書で得た知識や知恵、発想法、論理力は、自然とあなたの力になるのです。(「はじめに」より)

Amazon 内容(「BOOK」データベースより)
考える力が恐ろしいほど身につく!小飼弾が選ぶ最強の100冊+1収録。



外事警察

麻生 幾
日本放送出版協会

NHKドラマの原作小説


外事課(がいじか)とは、日本の警察の警備警察(公安警察)に所属する課であり、外国諜報機関の対日有害活動を捜査することを主要な任務とする。世界各国の防諜機関に近い性質を持つ。

警察庁警備局の外事課は、警視庁及び各道府県警察本部の外事課を統率している。各道府県警察本部の外事課は、警備部に所属している。例外として警視庁の外事課は、公安部に所属している。また、国際空港を管轄する警察署には、外事課が設置されている場合がある。(Wikipediaより)



日本に潜伏するとされる国際テロリストグループ。
その捜査にあたるのが外事第三課(NHKドラマでは実在しない、架空の第四課でした)の作業班長である住本。
手段を選ばず、存在、行動を決して知られる事なく任務を行う。
政治、テロリストとの情報戦。

略語などを含めた専門的な内部用語が頻出します。
姿の見えないテロリストグループのリーダー「フィッシュ」。
敵は、政治なのかテロリストなのか、全編を通して緊張感あるストーリーが展開されます。

原作を読んだ後に、ドラマを観ると、おさらいになって、ストーリーを理解しやすいかも知れません。
ドラマは、(かなりストーリーが違っていますが)かなりわかりやすく作られていました。

登場人物の多いのですが、それぞれが突出したキャラクターという訳でもないので、なかなか物語の展開と人物背景がリンクせずに苦労しましたが、この辺りは私の理解力や記憶力が乏しいという事が証明されたという事なのかも知れません。
やっぱり、二度読みが必要です。

ドラマ化を意識してなのか、登場人物を紹介するためだけの、最初の方の事件が本編と全く関連していないのが、余計に混乱を招くような . . . 。
私が本編との関連に気付いていないだけ?

読み終わった後は、自宅に帰る前に、不要に遠回りをしてみたり、反対方向に曲がったりしてしまう事でしょう。


Amazon 内容(「BOOK」データベースより)
日本でテロリストと闘うのは「外事警察」(ソトゴト)と呼ばれる者たちである。そのすべてが秘匿作業で、決して姿を公に晒すことはなく、極限まで目立たないことを追求して街に溶け込み、最高レベルの秘匿作業を行っている。彼らの活躍を通して、日本の危機管理のあり方を問う、驚愕の書き下ろし諜報小説。