2013-06-24

読書スタイル

小説と技術書や解説書のような物は読むけど、人の心を云々するとか、自分の心をとか、会社で成功するとか、金持ちになれるとか、そういう本は読みません。
到底できない事が書かれているのか、書かれている事が間違っているのか、そういうのを好んで読む人で、読後に変化した人を知らないから、読んでも無駄なのかな?と。
その時間に、単純な娯楽作品を楽しむか、仕事の勉強をした方が有益だと思うから。
そういう、頑なな姿勢はきっと世界を狭くして、人生とかをつまらなくしてるのかも知れないけど、まあ仕方ない。

2013-06-21

川瀬七緒さんの著書








復活させてみます

ずっと触っていなかったブログですが、復活させてみようかと思います。

どのくらい続けられるか判りませんが、ボチボチとやってみます。

よろずのことに気をつけよ 川瀬七緒

今まで読んだことがなかったタイプのミステリ。
そもそも、僕が好んで読むのは、わりと理系の凝ったトリックが使われるような物が多いのですが、いきなり縁側の下から呪いのお札が出て来ます。
で、このお札には、一般的な呪いとは違う特徴的な点がいくつかあるんですね。
そのひとつひとつに仮説を立てて、実証していくことで事件の裏側が少しずつ見えてくる。

いきなりこの本に出会っていたら、手に取らなかったかも知れませんが、川瀬七緒さんの作品に初めて触れたのがシンクロニシティです。
すると、前作があると言うじゃないですか。
という訳で、147ヘルツの警鐘を読みました。この二作は法医昆虫学捜査官のシリーズです。また、別の機会に紹介したいと思いますが、これが、面白かった。
どちらかというと、岩楯、赤堀コンビの間のロマンス要素の少ないシンクロニシティの方が好きです。

で、このデビュー作の「よろずのことに気をつけよ」ですが、江戸川乱歩賞受賞作品という事と、ちょっと変わったタイトルに興味が湧いたので読んでみました。

美大に通う女子大生、真由のお祖父さんが惨殺されて、真由はひょんな事から縁の下から呪いの札を見付け、呪術専門の文化人類学者、仲澤先生に相談に行き…。

という感じなんですが、個性的で魅力溢れる登場人物が脇を固めています。

子供服のデザイナーだったかな?とは、ちょっとギャップのある作品かもしれません。仲澤先生が怪我をする場面なんかは映画にしたら、お尻の辺りがゾワゾワしろうな感じですし、法医昆虫学捜査官シリーズも、漏れなくウジ虫が頻繁に登場します。

川瀬七緒さんの作品はストーリーや登場人物の魅力もさることながら、とにかく、細かい専門的な情報が凄いです。

是非、読んでみて下さい。

僕は、この本を読み終わって、今は堂場瞬一さんの「ラストコード」を読んでいます。なんと、また惨殺です。
でも、今度は中学生の天才少女が登場します。天才物は大好物なので、先を読むのが楽しみです。